全国家庭用品卸商業協同組合 理 事 長 岡 部 弘 幸 |
年 頭 所 感 令和8年の年頭にあたり、業界の皆様に謹んで新春のお慶びを申し上げます。 あ平素より組合事業に格別のご理解とご協力を賜り、心より感謝申し上げます。 あ昨年を振り返りますと、日本経済は日経平均株価が史上最高値を更新するなど景気上昇傾向だった一方、不安定な為替変動など依然として多くの課題に直面した一年でありました。特に長引く物価上昇による影響で、消費者の実質的な購買力が低下し、生活防衛としての節約志向が一段と強まり、家庭用品・日用品雑貨を扱う我々卸売業にも厳しい市場環境が続きました。価格転嫁の難しさや販売数量の伸び悩みなど、日々の経営判断に細心の注意が求められた一年であったといえます。他方で、ますます生成AI(人口知能)の存在が消費者の暮らしに身近になっただけでなく、日本経済・社会の構造変化を受け、事業運営の省人化や効率化の重要性が高まる中、ビジネスにおけるAI実装やデータ活用が加速した一年でもありました。 また、円安基調や資材コストの上昇、海外工場の生産調整など、サプライチェーン全体にも不安定さが残りました。物流分野においては、いわゆる「2024年問題」を契機に人材不足が顕在化し、配送効率やコスト上昇への対応が急務となりました。人口減少と高齢化が進む中での労働力確保や賃上げは、すべての業種に影響を及ぼし、中小企業の経営現場にはこれまで以上に改革と工夫が求められています。中小企業を取り巻く環境変化がスピードを増す中で、協同組合の役割はますます重要性を帯びております。組合員同士が「相互扶助の精神」のもとに結束し、単独では成し得ない協同事業を展開することで、激動の時代を乗り越える力を高めています。 |
| そのような中で、当組合は、昨年9月に東京国際フォーラムで家庭用品の総合見本市 「リビングワンダーランド」を開催いたしました。「推し活」など日常的に使われるよ うになった「〇活」ライフを応援する「ザッ活」として、より楽しく・より快適にする さまざまな雑貨を提案いたしました。出展メーカー様の強力な支援の下、全国の有力販 売店様に新商品や主力商品を披露し、大きな反響をいただきました。11月には全国情 報物流責任者会議として「最新物流施設見学会とDX関連及び個人情報保護セミナー」 を開催し、組合員企業の情報部門と物流部門の研修を行いました。また、全家協・協力 会メーカー様とは、4月に協力会通常総会を、10月に製・配・合同フォーラムを相互の 協力関係を促進し、信頼を深めることを目的に開催いたしました。 希望と期待に満ちた新年の幕開けにあたり、国内外の情勢は依然不透明ではあります が、政治・経済面に新たな期待も生まれています。高市新政権は「責任ある積極財政」 を掲げ、成長と分配の好循環を目指す政策運営を示しています。特に、中小企業にとっ て単なるコスト増に留まっていた賃上げを生産性の向上に繋がる制度設備の支援、業務 効率化への後押しなど、私たちの事業活動に直結する施策が期待されるところです。 これからもいつ起こるか分からない自然災害に備え、取引メーカー様との連携を更に 強化し、生活必需品を取り扱う「卸として社会的使命」を果たし、いかなる状況下でも 「心豊かな暮らし」を支えていくことを相互扶助の精神に基づき組合員全社で協力し、 全力を尽くす所存でございます。 私たちは、組合創立60周年という佳節を迎えるにあたり、全国組織として組合員と の絆を更に深め、中小企業の健全な発展と業界の繁栄に向けて尽力する所存です。 何卒、本年も倍旧のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げるとともに、皆々 様のご繁栄とご発展を心より祈念し、新年のご挨拶とさせていただきます。 以上
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